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思っている3倍、大袈裟な演出を【ティラノ部長ができるまで】

(今回とりあげるのは、39話。)

こんにちは。

『今日も明日もしたら、もしかしたら明後日もしたら』のしたら領です。

よろしくお願いします。

さて今回も新シリーズ、

『ティラノ部長ができるまで』

やっていきましょう。

まず原作者である、鈴木おさむさんから【原作】が届きます。↓↓

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これを元に【ネーム】(設計図)を描きます。

できたのがコチラ↓↓

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したら(うんうん…我ながら、まあまあ良いネームな気がする)
したら(こりゃあ、一発で通るのでは…)


しかし

実際はそんなことは無く。

それどころかこの39話…試行錯誤の果てに、完成に至ります。
つまり必然的に今回は、そのトンネルから抜け出す様子を、追っていく記事になります。

(ネームというのは、迷い込んだ時が一番怖い。終わりが見えないから。)

●まずトンネルの始まりは、「4コマ目と5コマ目に対する違和感」から

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(振り返ってみると、佐渡島さんと若干のコミュニケーションミスがありますが結果オーライ、気にせず進めましょう。)

そしてそれらのフィードバックを受けて、描いたのが…

●こちらのネーム(第二稿目)↓↓

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このネームに対して

●編集長「佐渡島さん」は…

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僕の「おはようございます」は虚しく空を舞い、
「切なくなりたい」とのご返答。

●おさむさんは
「もっとよい構図があるのでは?」
「ハッキリ泣かせた方が良いのでは?」

と絵に関してのフィードバック。

まあつまりアレですね…少しだけ「ギャグ」っぽくしてみたけど。
「切なく」してくれとのオーダー。

(ちょっとふざけ過ぎたかもしれません)↓↓


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描いてて楽しくなってしまって、顔ギャグを入れてしまった。
(まあでもね、楽しむのも大事ですよね)

ということで

ここから何回か絵に関する、思考錯誤が始まります。

より引きつった顔にしてみたり…

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ちょっと抑えてみたり…

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別の箇所をいじってみたり…

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そして最終的に、OKがでたのが…

●こちらのネーム!

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ここはしたら領の創作の土台。ここの活動費をベースに漫画を描き続けることができています。(いつもありがとうございます) 私は死ぬまで創作します。人間の感情を絵と言葉で捉える研究をします。購読して頂けるととても嬉しいです。

世界のどこよりも早くオリジナル連載漫画の「先読み」ができます。時々「あとがき」も書きます。創作の裏側がのぞけます。

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