新作思案中①
新作の漫画を描きたくて。最近はラクガキがてらキャラクターを描いています。
主人公はワニで。4階立ての沈没船で暮らしている。
沈没船と言っても完全に沈んでいる訳ではなく。浅瀬のサンゴに座礁して、とても小さい無人島を形成している様な状態。風変わりな住人たちと暮らしている。アパートの様な場所。
そして実は、“沈没船のアパート”は毎日ちょっとずつ沈んでいる。それには誰も気づかない。
すでに1階の途中から、地下2階までは浸水していて、ブラックボックスの様な状態に。そこでは時折、大きな影が蠢いているのが視える。住人たちはそれを「海の怪物」と呼び、恐れ、近づかない。
しかしワニだけは違った。毎日、その浸水している1階にいく。毎日通っている。
何故かというと、そこには毎日何かが流れ着いてきて、それを楽しみに暮らしているからだ。例えば…“生ハム”なんかが流れ着く。そんな日の運勢は大吉だ。
友達がそんなに多くないワニにとってそれは、ささやかな、生きる楽しみの一つだった。
ある日…そこに一匹のトイプードルが流れ着く。
まだ子供のようだ(5歳くらい)。
ワニにとって、「生活」とは自分一人のものだった。
楽しみも、悲しみも、驚きも、喜びも、一人占めだった。好きな時に好きなご飯を食べて、好きな時に寝て、好きなだけ夕焼けを眺める。
しかしトイプードルの存在によってそれは崩れていく。
世界の本棚は名作や傑作でいっぱいです。拙い私の作品にどれだけの意味があるのか。もしあるとするなら、それは読者さんたちによって与えられるのだと思います。たくさん作品を生み出して、意味あるものにしていきたい。助力いただけると嬉しいです。