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ワクワクを探して

最近本を買った。

「なくなりそうな世界のことば」と言う本。


そして、つい先ほど読み終えた。

絵本のような読み応えで、サラッと読めた。


人を選びそうな本だけど。

とても面白かった。
興味深かった。
何度も読み返したくなる、というか。

フラッとページを開きたくなる。

この本。好きだな。
とじわじわと思った。

少数民族とか、歴史とか、文化とか自分は好きなのかな。


久しぶりにワクワクした。
ワクワクした自分を思い出した。

勘違いだったとしても、嬉しい。
そういう気持ちが湧き起こるのは。


そして、これは結構、重要なことだと思っていて。

何にワクワクするのか
ということ。

何が「好き」なのか?
ということ。

特に漫画家などをしていると。
切っても切れない問題な気がする。

そもそも「漫画」「絵を描く」ということを、自分は好きであると思い込んで、目指し始めたところがあるし。

「好き」なものを作品に詰め込むのが、大事だったりするし。

例え売れたとしても、「好き」じゃないものを、描き続けるのは辛い。

自分の「好き」に自覚的であることは、
とても重要なことに思える。


しかし自分の「好き」なもの。


簡単に分かりそうで、難しい。

自分が「好き」だと思っていたものも。

自分の目と手が届く範囲の、本棚から
選んだもので。

隣の本棚に移動した瞬間に、
全然違う自分の「好き」を見つけてしまうこともある。


つまり、
相対的に漫画がそんなに好きじゃなかったら、どうしよう。

みたいな気持ちが、常にどこかに、薄らとある。


そんな時は、漫画を一旦置いておいて、
その新たに見つけた「好き」に向かっていくのが健全だと思う。

しかし実際にそんなことができるだろうか?

人生の中の多くの時間と、熱量を捧げてきたものだ。
そんな簡単には割り切れない、
そんな簡単に置いてはいけない。

その瞬間
夢は呪いになる。

執着が呪いを生む。


あー怖い。


しかし漫画家の良いところは、応用が効くところである気もする。

例えば急に「考古学」に興味を持って、
考古学大好きになってしまった時は。

考古学の漫画を描けばいい。

意外とブルーオーシャンで、良いかもしれない。


日々漫画を描いていると。
何が好きだったのか、よく分からなくなる時がある。

「仕事ってそういうもんだ」といえばそれでおしまいだけど。

もっと自分の漫画に、ワクワクしたい。
ワクワクしながら描きたい。

自分の描きたいものと
読者の読みたいもの
その交点に

作家としての居場所がある。

まず自分のワクワクを知らなければ。

その手触りを少し感じれた読書だった。



では今日はこんな感じで。
さようなら〜


今週のおまけは、日記漫画6P。

「メディカルマシーン」


「挨拶クロス」

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