漫画を描くため、孤独について考えてみた
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漫画を描くため、孤独について考えてみた

コロナの影響もあり、家にいることが多くなった今、もしかしたら、孤独を感じる瞬間は増えたのかもしれません。

僕の場合は、コロナの前から、孤独を嗜んでいた20代だった訳ですが。それは環境とか、性格とか色々な要素が絡まって、そういう状態になっていて。

そんな僕が、物語を考える時、主人公は孤独なことが多い。

最初から孤独だったり、後から孤独に陥ったり。だから前作「眠れないオオカミ」も荒野でひとり立っている所から始まる。

そんな『孤独のソムリエしたら』が、新しく始めようとしている次回作、やはり主人公は孤独なわけです。彼はワニで、灯台にひとり暮らしていて、その天辺で小説を書いている。誰にも読まれることのない小説を。

なかなか孤独でしょ?

おそらく、20代の時に親しんでいた孤独を、吐き出し切るまで。僕の描く主人公は孤独なのだと思います。

そして以前、編集者さんから、こう言われました。「孤独の中にも色んな種類の孤独があるよね。ティラノ部長は孤独の中でも『哀愁』を描いている。オオカミの孤独はどんな種類だろう?」と。
(※ティラノ部長は現在連載中の、鈴木おさむさん原作のまんが作品。)

僕は、答えられませんでした。

オオカミは漠然と孤独を描いていて、その先までは行けていなかったのだと思います。なので次回作のワニでは、「どんな孤独?」と聞かれた時に、しっかりと答えれるようになりたい。そう思いました。

それが、主人公の深い理解へと繋がるし、その理解は、物語の具体性を高めます。つまり演出意図を、よりはっきり持つことができます。それが上手くいっていれば、読み手の感想も揃う。物語の余白もある程度、コントロールできるはず。

なので今回の記事で、自分が感じる「孤独」がどう言った種類の「孤独」なのか、考えていこうと思います。

考えを深めるには、まず、その事について人と話す。それを持ち帰り、自分の頭で文章にする。その繰り返しが、良い方法と思います。

なので早速、「孤独」について、周りの人と話してみました。その結果、大事な目線を二つ発見しました。

【一つ目】

・孤独=他者と前提を共有できない

例えば、急に外国で暮らすことになったとしたら、言語も違い、文化も違うわけです。そのままそれを放っておけば、孤独は免れない。

例えば今アナタが中学生だとして。

朝起きて、学校に行って、教室に入ったら、クラスの皆はエヴァンゲリオンの話で持ちきり、誰1人エヴァンゲリオンの話をしていない人など、いない。なのに自分はエヴァを一度も予行編すら、ビジュアルポスターすら見たことがない。

そんな自分だけが置き去りにされ、共有できない状態。

きっと、アナタは急いでエヴァンゲリオンを観に行くはずです。しかもそれはおそらく、素晴らしい映画体験になるでしょう。主人公のシンジ君は、まさに今のアナタの境遇と重なるから。

【二つ目】

・孤独=個人が個人である以上、どうしてもついてくる感情で。全人類が持っているもの。

この話は恋人が、エヴァンゲリオンと絡めて話してくれました。主に、「A・Tフィールド」と「人類補完計画」に例えて。
※ネタバレなしで

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自分はずっと生きづらさを根底に感じながら過ごしていました。それは誰もが心に持っている“かいじゅう”。どの作品にも色んな“かいじゅう”が出てきます。変なヤツがココにもいるなと一息つける様な秘密基地を。

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したら領|絵本まんが

世界中の本を集めた図書館があったとして。きっとその本棚は過去の名作や傑作でいっぱいです。その隙間のちょうど良い所に、自分の作品を差し込んでいけたら、良いなと思います。

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