現役漫画家がアニメ版「アルプスの少女ハイジ」を初鑑賞。展開を予想しながら、脚本・演出の骨子を学ぶーその1
「ハイジが脚本と演出のお手本らしい。」
という噂を、マンガ家仲間のざくさんから聞きまして。
遅まきながら、あの名作を初鑑賞することになりました。
ハイジといえば、演出:高畑勲。画面構成:宮崎駿というビックタッグ。
のちのジブリの布石ともなった作品です。見らいでか。
ということで、何話まで更新するかは分かりませんが。楽しめる範囲で、不定期更新していこうと思います。
そして今回、鑑賞に当たって
着目していきたいポイントが3つあります。
▪️情報の出し方
▪️次の展開の予感
▪️選択と葛藤
この辺がちゃんとしていると、面白い物語の流れになるらしく。
(うんうん、なりそう)
毎話、箇条書きして整理しようと思います。
ちなみにアニメ版「アルプスの少女ハイジ」は、dアニメストアで全話観れます。
自分も課金しました。
アマプラ経由で毎月500円。
他にもたくさんアニメが配信されていて、お得感ありました。
(久しぶりに「四畳半神話大系」観てしまった。蟲師もあったし、刀語もちょっと観ちゃった。ステマではない)
では冒頭から観ていきましょう。
*ガンガン、ネタバレしてきますので、あしからず
スタート!
🐐OP
有名すぎて、ちょっと笑っちゃった。ヨーロレイ♪ヨッヒホー♪
🐐人気のない街にハイジがポツンと1人
始まった。ワクワク。街から始まるんだ。意外、ハイジは最初から山で楽しく過ごしてるもんだと思た。
🐐何やら保護者らしき女性が現れ、一緒に馬車に乗り、街を出ていくハイジ
ハイジ5歳らしい、若い!そしてめちゃめちゃ服を着込んでいる。ハイジは嫌だと言っているのに、無理に着せる保護者らしき女性テーテ。
2人はそんなに仲良くなさそう。馬車へと乗せられ、連れてかれるハイジ。選択の余地なし、子供ってそうよね
🐐馬車を降り、山の上を目指すハイジと保護者テーテ
どうやらハイジは両親を亡くしてるみたい。不遇すぎる。それで山へと向かってるらしい。捨てられちゃうのか…?ハイジ?そんな不安がよぎる。ここまでずっと、うっすら悲しい
🐐道中、ふもとの村に立ち寄る。テーテとハイジの生まれ故郷らしい
道中で2人の故郷を通っていく。村人たちとの会話の中で、ハイジのお母さんが、テーテの姉らしいこと。これからハイジは「アルムおんじ」というオジサンの元へ連れて行かれること、がわかる。
みんな口を揃えて、「あんな男の元へハイジを預けるなんて、正気か!?」的なことをコメントする。しかも続け様に3人くらいから。
このあたりが村社会であることと。「アルムおんじ」のやばさ、そして変わり者であり、孤独であることがわかる。
(1話の最後まで、オジサンどんなヤバイやつなんや!?ハイジ大丈夫か!でも意外と山の上の方が今よりは幸せかも?みたいな期待で観ていられる)
🐐故郷を後に、アルムおんじの暮らす山小屋へと向かう、ハイジとテーテ
道中で子ヤギの「ユキ」、ヤギ飼いの「ペーター」と会う。今後のキーパーソンの匂いがする。(主要登場人物を印象づけるの、自然とやるの意外と難しいよね)
🐐ペーターを追いかける際に、ハイジが服を脱いで、肌着一枚になって、駆け回る
解放感!!!!大人に着させられた厚着の服たちを、グイグイと脱ぎ捨てる。大人たちの「アルムおんじはやべえ…」というコメントに反して、山を登るにつれて、楽しそうになっていくハイジ。ハイジにとっては良い場所になるのかも?という期待がジワジワと生まれる
🐐そして再びテーテと合流、ハイジの脱いだ服を、金の力(ワンコイン)でもってペーターに拾わせる、テーテ
山ぐらしはお金が稼げないこと。テーテの大人のズルさ!が垣間見える。演出が積み重なっていく。
🐐いよいよ。「アルムおんじ」と対面
パイプを吸って、どんと構えるおんじ…怖いよ!でも目がキラキラしてる。
テーテがハイジをおんじに預けたいことを告げる。どうやらおんじはハイジのおじいちゃん。それでもすぐにハイとは言わないおんじ。
テーテは仕事のためにハイジをこれ以上育てれないことと、今度はおんじが育てる番だと言い放つ。
🐐怒る。おんじ
テーテの言い草に怒り心頭のおんじ。テーテは冷や汗を流しながら、少し涙を目に溜めながらその場を去ろうとする。
そして去り際にハイジのおでこにキス。全く愛情がないわけではなさそうだ。しかしテーテとの別れにも、ハイジに悲しみの様子はなく。無邪気な様子。
🐐おんじ、ハイジに向かって「さて…これからどうする?」と投げかける
「これからどうする?」ハイジに問うおんじ。…怖いよ!孫なのに…。しかし相変わらず無邪気なハイジ。最後に次回への引きのナレーションが入り。終わり!
終始、周りの悲壮感とハイジの無邪気さが対比して描かれてた。今後はハイジが山の生活を体験していき。無邪気さで持って、周りを元気付けていく話なのかなと思った。そしてテーテとの因縁もどこかで回収されそうな予感。2話も楽しみ!
みんなそれぞれ本棚を持っていて、私も私の本棚を持っています。すでに名作や傑作でいっぱいの本棚に「自分の作品を差し込みたい。」それが私の挑戦です。たくさん作品を生み出して、トライしていきます。助力いただけると嬉しいです。