1話*
■つづき
『池田くんは殴りたい』1話を、最後まで読んでいただきありがとうございます。
『池田くんは殴りたい』は、地に足のついた物語をリアリティを持って描くために始めました。
なので池田くんの感情は、自分が中高生だった頃の気持ちを思い起こしながら描きました。
それで、具体的な設定も私自身を参考にしています。例えば、学校の外観も母校を参考にして描いていたり。高校では池田くんと同じバスケ部だったりします。
私は途中でバスケ部を辞めることはありませんでしたが。高校からバスケを始めたこともあり、技術面で後輩に軽んじられたり。先輩に罵倒されたり、叩かれたりなどしていました。
これは私が特にいじめられていたというよりは、部全体、学校全体で、お互いにパワハラをする風潮があり。(少なくとも私の周りでは)。男性社会的というか。時代もあったのだと思います。
そういった空気の中で、(あくまで私にとっては)バスケ部が1番パワハラが酷かった場所でした。
そういった力関係がはっきりと示される状況で、スクールカーストをとても意識させられました。
なので池田くんの物語の中でも、特に最初の頃はスクールカーストの話が出てきます。
当時は学校という狭い箱庭の中で、クラスや部活の人間関係が全てでした。
みんなそれぞれ本棚を持っていて、私も私の本棚を持っています。すでに名作や傑作でいっぱいの本棚に「自分の作品を差し込みたい。」それが私の挑戦です。たくさん作品を生み出して、トライしていきます。助力いただけると嬉しいです。