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1話*

高2年の夏、馴染めないバスケ部を辞めて、美術部に転部した。新たな友達・気になる異性・過去の親友・陰口・裏切り……不安定なまま居場所を探しつづける池田くんの物語。

あらすじ



■つづき



『池田くんは殴りたい』1話を、最後まで読んでいただきありがとうございます。

『池田くんは殴りたい』は、地に足のついた物語をリアリティを持って描くために始めました。

なので池田くんの感情は、自分が中高生だった頃の気持ちを思い起こしながら描きました。

それで、具体的な設定も私自身を参考にしています。例えば、学校の外観も母校を参考にして描いていたり。高校では池田くんと同じバスケ部だったりします。


私は途中でバスケ部を辞めることはありませんでしたが。高校からバスケを始めたこともあり、技術面で後輩に軽んじられたり。先輩に罵倒されたり、叩かれたりなどしていました。

これは私が特にいじめられていたというよりは、部全体、学校全体で、お互いにパワハラをする風潮があり。(少なくとも私の周りでは)。男性社会的というか。時代もあったのだと思います。

そういった空気の中で、(あくまで私にとっては)バスケ部が1番パワハラが酷かった場所でした。

そういった力関係がはっきりと示される状況で、スクールカーストをとても意識させられました。

なので池田くんの物語の中でも、特に最初の頃はスクールカーストの話が出てきます。


当時は学校という狭い箱庭の中で、クラスや部活の人間関係が全てでした。

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962字
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