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目を合わせるのが苦手なあなたへ

■目を合わせるのが苦手な私

中学生の頃にはもうすでに、人と目を合わせるのが苦手だった、そんな気がします。いずれ克服できるだろうと、ここまでのうのうと暮らしてきました。

しかしその気配は一向にありません。「人と目を合わせるレベル」で言えば、弱小もいいところ、高校時代から成長が止まっています。

そして、気づいたら30代半ばを迎えていました。

こういった職業柄。例えば、営業職の方々と比べれば、目線を合わせる機会もそれほど多くないだろう思われるかもしれません。しかし漫画家だろうと仙人だろうと、人と目が会う瞬間は、生活のそこかしこに潜んでいるのです。

例えば、カフェで素敵な時間を過ごした後。

お会計で「ご馳走様でした」の一言を発するその瞬間。「目を合わせなければ失礼かな」と思い、目線を上げると、そこには人の顔が待っています。

例えば、家の外を歩いている時。心の中で口笛を吹きながら、意気揚々と散歩をしていると、前から誰かが歩いてきます。

さっきまでノリノリだった気持ちはどこへやら。相手の視線が真っ直ぐこちらを向いているので、目を合わざるを得ません。

目線を下に向けたり、遠くの雲でも眺めていれば、一応回避はできますが。心はドキマギしたまま。何だか悔しい気持ちがあります。

それに相手がどんな顔で、どんな属性の人なのかも気になります。なので顔をあげます。すると大抵目が合います。目を逸らせば負けた気がします。そのまま目を合わせ続けるのも、喧嘩を売っているようでいけません。

さらに相手が女子高生だった場合、変質者として通報されそうで怖いので、結局、妥協案として目を逸らしてしまいます。

そう、これは最初から負け試合。ルフィが水泳大会に出場するようなものです。

こんな経験を重ねていると、サングラスだってかけたくなります。サングラスと言うアーマーを装備していれば、目線を読まれることもありません。

■解決方法

しかし、最近気づいたのです。サングラスをかけずとも目線をなんとかする方法を。

それは目線を向ける時、相手の目を見るのではなく…喉仏あたりを見るのです。それも周辺をそれとなく、ぼやっと見るのです。こうすれば、相手から舐められることも、変質者呼ばわりされることもないまま。自尊心を保てます。

これはつまり、見るともなく見る状態。「考えるな、感じろ」状態。

例えるなら、剣豪が相手と対峙した時の心構えに似ているのかもしれません。そんな気がします。真の剣豪になれば「無刀の境地」に辿り着く、なんて話もありますし。

私はもしかしたら無刀ならず、無サングラスの境地に辿りついてしまったのかもしれません。

と言うことで全国の、目を合わすのが苦手な同盟の皆さん。もし目の前から人が歩いてきたら、喉仏をぼやっと見てみてください。オススメです。


昨日のnoteの最後に、「明日は、読者が求める作品について書く」と言いましたが。ここは映画コマンドーの名台詞を引用させてください。「あれは嘘だ」。

書こうとは思った、思ったのですが。いざ書き始めてみたら、うまいことまとまらなかったので、またの機会とさせてください。

みんなそれぞれ本棚を持っていて、私も私の本棚を持っています。すでに名作や傑作でいっぱいの本棚に「自分の作品を差し込みたい。」それが私の挑戦です。たくさん作品を生み出して、トライしていきます。助力いただけると嬉しいです。