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マンガの原案①(鈴木おさむさん)

1話目はおさむさん、編集者の佐渡島さんと話し合い。“ティラノ部長”が何者なのか探りながら、物語の形を確かめながら進めました。


なので、いきなり決まった脚本をドンっと貰ったというより、一緒に設定や世界観を創っていきました。
トップクリエイターからのアウトプットを浴びるのはとても刺激的な時間です。

初めはこんなおさむさんのイメージから始まりました。

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◆【設定】

80年代後半入社の53歳。会社は出版社の雑誌編集部。

かなりデジタルにシフトしている会社。

ティラノ部長は大学のラグビー部でスター選手。会社に入ってからも体育会系のノリで上司からは好かれる。

30代はイケイケ。モテた。バリバリ出来た。結婚もしたが・・・

昨年、同じ年の妻が「自分の人生、今なら間に合う」と離婚して、自由に生き始めた。

会社は今、パワハラにうるさく。

昔はパワハラなんか気にしなかったティラノ部長も若手にかなり気を遣っている。

社内でティラノ部長をリスペクトしている人はいなさそう・・・

◆【思い浮かんだ話】

若手社員が帰り支度をする。ティラノ部長「あれ?今日、まとめてもらう資料は?」

若手「間に合わなかったんで明日やります!!」

ティラノは想像する。昔だったら「終わってから帰れよーーー」と叫ぶか・・・「よし!終わるまで俺も付き合ってやる!」と言っていたが・・・

帰ろうとする社員に「私、やっておくから」と言う。

すると、部下の男性社員に「俺やるから!って言うのは、その人が出来ないっていう意味にとられるとパワハラになりますよ」

ティラノ部長「正解ってなに・・・?」
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これに対してボクがネーム(マンガの設計図)や。キャラデザを提案して。


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そしてさらにおさむさんのアイデア。「①〜⑤コマ目はこんな感じでどうでしょう?」

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①ティラノ部長54歳肉食
白亜物産に入試して32年
②大学時代はアメフト部で活躍
③80年代、そのギラギラ感で有力社員と言われて
ティラノ「この仕事、命かけて成功させんだよー」とかのセリフ
④女子社員が「格好いい」
とか憧れていて
⑤だが、時代は変わった

さらにネームをだし
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○4コマ目、「この仕事命かけて成功させんだよー」が

正面向いて、もっとティラノがアップ目の方がいいかなと。

肉食感というか・・・

熱の高い絵にした方がいいかなと。


○9コマ目

ティ「よし!終わるまで一緒にやるぞーーー!」

部下「お願いします!!」


○10コマ目

「そして終わった時間は夜中1時」

ティ「よーし今から焼肉いくか!」

部下「お願いします」


○11コマ目

だったが・・・今はパワハラが叫ばれる時代!

(*これを大きな字に出来ないか?)


○12コマ目

*笑顔で

ティ「よーし、残りは俺がやっておこう」


○13コマ目

プテラ「部長~~~~~今の発言まずいですよ~」


*キャラ紹介「プテラ課長 37歳 雑食」


○14コマ目

プ「残りは俺がやるって、彼の才能を否定する言葉になります!それもパワハラ」

ティ「なんだって!??」


○15コマ目

*現状の13コマ目

プ「うん。明日やればいいから、今日は帰りなさい!」


○16コマ目

ティ「正解って何??」

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こんなやり取りを何回か繰り返しながら、できたのが

「ティラノ部長」第1話です。サラリーマンの哀愁が詰まっている16コマ漫画です。有料ですがぜひ一読してみてください。(1週間早く読める先行公開です。)




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したら領
世界の本棚は名作や傑作でいっぱいです。拙い私の作品にどれだけの意味があるのか。もしあるとするなら、それは読者さんたちによって与えられるのだと思います。たくさん作品を生み出して、意味あるものにしていきたい。助力いただけると嬉しいです。