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1:マフィアみたいな黒猫

■まとめ


■次回











「エッセイ=フィクション」

今回の試みとして
エッセイの体を装ってフィクションを描きたい
というのがありました

そもそも大体の人は
エッセイ=実話と受け取るのが
基本なのだと思います

しかし例えばよくあるエッセイの型として

不倫をされている妻が
その物的証拠を掴み
夫に離婚を叩きつける
慰謝料を獲得して
めでたしめでたし

と言う「勧善懲悪」もののエッセイがあります
ただこれも夫の視点から語ることによって
違う印象の物語になる可能性があります

誰が語るからによって物語の意味が変わってくる
よくあることです

ベトナム戦争のドキュメンタリーも
アメリカ視点とベトナム視点では
その意味が違ってくるでしょう

つまりこの世の中にどの角度から見ても
同じものを移す「真実」など無いのだと思います

あるのはその人、その人が信じる「物語」だけ

物語にはそういった強さと怖さがあります


ぼくは普段、浮世離れした話を描きがちなので
そのアンチテーゼとして
この試みに至りました

現実との接点を設けたいのだと思います

それでいうと今回は
ヒワマリの下に黒猫がいたのは本当で

その黒猫の片目が潰れていたのと
ついてきたのはフィクションです

今後も自分の実人生から少しだけ脱線した妄想を
お届けできたらなと思います

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ここはしたら領の創作の土台。ここの活動費をベースに漫画を描き続けることができています。(いつもありがとうございます) 私は死ぬまで創作します。人間の感情を絵と言葉で捉える研究をします。購読して頂けるととても嬉しいです。

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